どうもお世話になっております。
BEEP秋葉原店基板担当でございます。
本日は私が担当ですのでアーケード基板の話題でございます。
前回は最新アーケード筐体のお話しでしたが、今回はレトロ感漂うテーブル筐体が
入荷して来ましたのでご紹介いたします。
その筐体がコチラ!
タイトーの『QIX(クイックス)』です。
実はQIXのテーブル筐体は以前にも一度入荷したことがあり、今回は2度目の入荷となります。
前回入荷時はすぐに売り切れとなりましたが、こんなレア物が2回入荷するだけでかなり珍しい事なので驚きです。折角の入荷なので今回もご紹介させて頂きますね。
前回は初の入荷だったこともあり、QIXってどんなゲーム?という方のために陣取りゲームについて
簡単に説明させて頂きましたが、今回はその辺は割愛させて頂きますね。
まだ未見な方はこちらでQIXについてご紹介していますので是非合わせてご覧下さいませ。
【1981年にタイムスリップ!】タイトー『QIX(クイックス)』純正テーブル筐体のご紹介。
今回は前回の物より状態が良いポイントがいくつかありますので、
写真を列挙しながらご紹介いたします。
【艶のある純正品の天板ガラス】
まずは天板ガラスです。今回もタイトー純正のガラスが付いております。端にはタイトーのロゴがあります。
傷も少なく綺麗な状態で、ゲーム画面もバッチリ。モニターも純正品です。特に弊社ではメンテナンスを行っておりませんが
まだまだきれいに表示されており、色ズレなども見受けられません。天板四隅のガラスのストッパーも前回より綺麗な状態ですね。
【ガラス内側にあるメーカー証明書】
【ガラスを固定するストッパー】
【モニター横にはインストカード】
【ヤケもなく、モニターの映りも問題ありません。】
モニター横のタイトーのシリアルシールもちゃんとあります。インストカードももちろん純正品です。
【1P側:コイン投入口とスタートボタンがある】
【右側面:仕様とシリアル番号の入ったプレート】
【2P側:操作部のみでスッキリした感じ】
【左側面:注意書きと当時のリース時に貼ったと思われるタイトーの所有シール】
筐体正面、側面、2P側はこんな感じです。黒い板金部分に年式相応のサビや傷はありますが、特に大きなダメージや欠損はありません。
【筐体の脚は年式の割に大変美品】
特にメッキされた筐体の足部分は年式の割にかなり綺麗な状態です。筐体の足は通常ここまでの古い年代の個体ですと大体サビがかなり進行している場合がほとんどなんですが、この筐体は綺麗な状態を維持しています。上部の木製キャビネットも大きな傷もなく綺麗です。
【今見ると逆に格好良い、タイトーの旧ロゴ】
タイトーのロゴ入りデザインが純正筐体の証です。側面にはシリアルナンバープレートや各種ステッカーがあります。
【操作部:至ってシンプル。レバーもボタンもクセがありますがそれも味ですね】
コントロールパネルは前後の面にあります。汚れや傷はありますが、昔ながらの設計の頑丈な構造のレバー、ボタンがついていますのでまだまだプレイに不足はありません。
次に筐体内部をご紹介します。
天板を開けた状態がこちら!
【筐体の中はあまり広くなくギッシリ詰まっている】
【基板の下にはスピーカーとトランス、音声ボリューム。筐体下面に設置】
【基板はタイトーらしい金属のステーで固定されて斜めに搭載される】
扉を開けると中には中央にモニター、右側に電源と制御系統、左側には基板とスピーカーがあります。
基板は限られたスペースに収納するためか、治具に収まった状態で斜めに設置されています。基板の下にはスピーカーと音量ボリュームがあり、音量は筐体の下のツマミで調節します。
【汎用品ではなく専用設計と思われるスイッチング電源】
【サービススイッチ、ヒューズなどのコンソールは1箇所にまとまっている】
電源はクイックスの仕様に合わせたスイッチング電源が搭載されています。
【筐体が傾くとボールが転がってスイッチが入る仕組み】
壁際にはこの時代ならではのスチールボールを使った揺らし防止機構(?)があり、アナログゲームの名残りを感じられてとても良い雰囲気を出しています。
【モニター調整用のボリューム】
【ブラウン管のネック部分】
モニターの右側にはモニター制御基板があり、上から画面表示の調整が行えるようになっています。
小さなテーブル筐体に収めるためにコンパネ周辺はスペースがなく、メンテナンスはパネルの取り外しが必要で結構面倒な作業になりますね。
内部の基板の画像は以下にになります。
【基板上面:いかにもタイトーという感じの2枚基板】
【基板裏面:画像下のキャパシタを交換修理しています】
今回は基板上のスコア保存などに使用するキャパシタを純正品から新品の互換品に交換しております。
基板のコンディションはかなり良く、安定して動作しております。
【ACノイズフィルター:経年で動作に問題があったため交換しました】
また、他のメンテナンスとしてAC電源のノイズフィルターに消耗が見られたため、
現行の新品に交換しております。メンテ後に本社にて8時間以上の動作テストを行った他、
かなりの時間エイジングを行いましたがとくに不具合は出ませんでした。
【純正品の取り扱い説明書】
さらに今回のテーブルQIX筐体にはなんと純正の取り扱い説明書が付属しています。
若干曲がりやシワ、汚れなどはありますがこちらも今では貴重な資料と言って良いのではないでしょうか。
という訳でテーブルQIXのご紹介でした。
1981年にアメリカで誕生し、その後日本で発売されたので少なくとも作られてから40年は経過している筐体ですが、今でも普通に楽しく遊べる事に感動します。BGMもなくひたすらビープ音のような効果音だけのゲームですが、木製のキャビネットに音が響いてなんとも言えない心地よいサウンドを奏でます。たまに電源を入れて酒でも飲みながら遊ぶにはもってこいですね。(テーブルはこういうとき便利ですよね。)貴重なものなので決して安くはありませんが是非コレクションに加えて頂きたい筐体だと思います。
こちらのテーブルQIX筐体は498,000円(税込)で4/26(土)から展示販売いたします。
送料は別途頂戴いたします。関東近県でしたら軽トラックチャーター便にてご自宅前まで配送いたします。(遠方への発送は都度お見積りさせて頂きます。本州以外や離島などは配送出来ない場合がございます。)もちろんお車での直接お渡しも可能です。手渡しの場合は本体価格を若干サービスさせて頂きます。
店頭での現品の確認大歓迎です。基板担当にお申し付け下さい。
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BEEP秋葉原店では新しいものからこういったレトロなアーケード基板や筐体の買取を行っております!お見積りは無料で行っております。量が多い場合や大型の筐体も出張でお伺いする事も出来ます!またBEEPなら通常のゲームショップではあまり取り扱いしていないアーケード基板やレトロPCの本体、ハード、雑誌やグッズ等何でもまとめて受け付けております。ぜひお気軽にご相談下さいませ。
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※文中の記載は基本的に基板担当のインターネット調べによるものです。
実際の情報とは異なる場合がございますので参考程度にお読み下さい。