ビッグダデー村田です。
PC関係のお話はハードの話題が続きましたので、今回はソフトのご紹介をしたいと思います。
MSX用ROMカートリッジ『グラディウス2』です。
読み方は「ぐらでぃうす・つー」が正式ですが、1988年稼動のアーケード版『グラディウスII GOFERの野望』と区別するために、MSX版は「ぐらでぃうす・に」もしくは「ぐらに」と呼ばれることが多いです。
『グラディウス2』では「SCC」と呼ばれる音源チップをカートリッッジに内蔵しており、MSX本体の音源と合わせ最大8音同時再生可能となっています。
はじめてその音を聴いたときは「これ本当にMSXで鳴っているのか!」と非常に感動したものです。
曲も名曲ぞろいです。個人的にはオープニングデモの曲を聴くだけでも『グラディウス2』を購入する価値があると思います。
オープニングデモでは年代を追って劇中のできごとが語られます。
宇宙歴やパイロット名などはMSX版独自の設定で、アーケード版よりストーリー性を高めているのが特徴ですね。
今作で戦う相手は、かつてグラディウス軍に所属していたヴェノム博士です。
以前は同志だったはずの存在が敵になって襲ってくるなんて設定はハードSFにピッタリですよね。
アーケード版でのシリーズは、自機はビックバイパーで一貫しているのに対し、今作の自機はビックバイパーの後継機である「メタリオン」です。
初期状態では前作のビックバイパーと同じ能力ですが、各面の最後に待ちかまえている戦艦を倒すことによって特殊兵器を獲得していきます。
戦艦の中枢を破壊するまでにかかった時間に応じて入手できる特殊兵器の数が変わるのがアツいポイントです。
最速時には2個の特殊兵器を得られるのに対し、時間がかかりすぎると何も入手できないというスパルタンな仕様!
特殊兵器はバリエーションに富んでいて、一部紹介いたしますと…
・アップレーザー
自機の上方向に攻撃できるレーザー。1段階めはメタリオンの幅と同じぐらいのレーザー、2段階目で徐々に広がっていくレーザーとなります。
正面方向に攻撃するレーザーと併用可能なこともあり、アップレーザーのおかげでダブルの出番が激減です。
・ナパームミサイル
敵に当たると爆風が発生して、その爆風でさらに攻撃が出来ます。『グラディウスII GEFERの野望』のスプレッドボムと同様な武器ですが、こちらの軌道は通常のミサイルと同じです。
…などなど。
特殊兵器を入手するとパワーアップゲージ長くなり、復活時に必要なパワープカセルの数が増えるというデメリットがあります。
しかし特殊兵器は強力な物が多いので、デメリットは気にせず進めていくほうがよいと思います。
追加武装の他にも一定時間のみ使用可能な装備もあります。
さて。ここからはゲーム本編について書いていきます。
「巨像惑星」「植物惑星」「古代惑星」「浮遊大陸」「炎の惑星」「生命惑星」と進んでいき、7面は前作同様の「要塞面(正確には要塞惑星)」が待っています。
要塞面の最後にはこれまた前作同様無抵抗なラスボス…ではなく、極太レーザーが強烈な「アバドン艦」がお出迎えです。
アバドン艦を倒すと晴れてエンディング!…と思いきや、なにやら不穏なBGMと共にデモがはじまります。
ざっくり説明すると「ヴェノムが惑星グラディウスに直接攻めてきているからすぐに帰ってきて!」という内容です。
ヴェノム、なんてアグレッシブなキャラなんでしょう。
…デモが終わると、いままでクリアしてきた面を戻っていくことになります。
面の順番も逆になりますが、スクロールが逆方向になると言ったことはありません…(笑)。
余談ですが、iアプリ版では復路はなく、要塞惑星をクリアすると最終面に突入します。
往路に比べ復路は若干難易度は上がっているものの、往路がクリアできたなら難なくクリアできるはずです。
ただし、復路の炎の惑星に出てくる「メイス」には要注意です。
メイスはメタリオンのレーザーを跳ね返してくる厄介な存在で、跳ね返されたレーザーに当たるとミスになります。
復路の炎の面ではダブル系に切り替えたほうが安全に進めるでしょう。
なお、アップレーザーやダウンレーザーは跳ね返されません(謎)。
復路の「巨像惑星」をクリアすると、今度こそ本当の最終面「ヴェノム艦」に突入!
激しい攻撃、狭い通路、閉まっていくシャッター…と、最終面らしい難易度となっています。
ここでもラスボスは無抵抗ではなく、しっかり攻撃してきます。通常弾に加え、弱点に攻撃をすると雷を撃ってきます。
普通に戦っても倒せますが、安全地帯もあります。どうしても勝てない場合は安全地帯を使うのもアリかと。
そしてエンディング…多くは語りますまい。
ヴェノムとの因縁はすべて決着がつくわけではなく、MSX版の『沙羅曼陀』と『ゴーファーの野望 エピソードII』へ続いていきます。
また、Wiiウェア『グラディウス リバース』では『グラディウス2』の前日譚が語られています。その辺のご紹介はまたの機会に。
難易度的には決してやさしくはないゲームです。しかし、コンティニューは無限に可能です。繰り返しプレイすればいずれはクリアできる! がんばればエンディングまでたどりつける内容だと思います。ぜひ一度自分の手で感動のエンディングを観ていただきたいところです。
(今回は時間の関係上、画面撮影には『Qバート』を併用しましたが、村田も正攻法で何度となくクリアしております)
ちなみに、プレイステーションポータブル用ソフト『沙羅曼陀ポータブル』では『グラディウス2』のリファイン版が収録されています。
スクロールがスムーズになっていたり キャラクターの色数が増えていたりと遊びやすくなっています。こちらもオススメです。
駆け足でのご紹介となりましたが、少しでも『グラディウス2』に興味を持っていただければ幸いです。
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