じつは海外版のほうがオススメなコナミの『メタモルフィックフォース』

メタモルフィックフォースのタイトル画面です

アーケード基板に国内版と海外版がある場合、ほとんどは国内版のほうに価値がつきますよね。国内メーカーのゲームであれば、特にその傾向が強いです。
海外版は難易度が違ったり、メッセージやボイスが日本語ではないといったところがおもな理由だと思うのですが、それでも海外版のほうがイイんじゃないかというゲームもあります。

それが今回ご紹介する『メタモルフィックフォース』です。

コナミが1993年にリリースしたベルトスクロールアクションで、主人公たちが獣人にパワーアップ変身するのが特徴です。

ストーリーは、復活した悪の魔王の野望を打ち砕くため、獣神の力を得た4人の若者が立ち上がる…という非常にわかりやすいものになっています。

獣人にパワーアップ変身するってのがポイントで、『獣王記』が海外で大ヒットしたからそういう要素入れたら海外でウケるでしょー! …って思惑があったんじゃないかと。

何しろ主人公たちのビジュアルが濃い!(笑)

メタモルフィックフォースのバンです

【バン】日本出身の武道家(柔道?)。牛の獣神に変身する。

メタモルフィックフォースのクロードです

【クロード】ランス出身の西洋剣術家。白狼の獣神に変身する。

メタモルフィックフォースのマックスです

【マックス】アメリカ出身の格闘家(ボクシング中心)。黒豹の獣神に変身する。

メタモルフィックフォースのアイヴァンです

【アイヴァン】ロシア出身のプロレスラー。熊の獣神に変身する。

みんなマッチョの大男で、黒人もいないのはポリティカル・コレクトネスが騒がしくない時代だったんだナァとしみじみさせられると同時に、日本で売る気があったのか心配になりますよね。まぁあまり出回ってないんですが…。

何しろ、貴重な女性キャラクターである女神様(オープニングにしか出ない)もこのルックス(↓)。

メタモルフィックフォースの女神です

風呂上がりのクロードと言われても信じられるレベル。

しかし、そんな海外市場を狙ったビジュアルは大した問題じゃないんです。

このゲームは音楽がとんでもなくイイんですよ!

コナミのゲームミュージックはあらゆるタイトルで優れていますけど、その中にあっても屈指の出来栄えじゃないかと個人的に思ってます。

楽曲を手がけたのは泉陸奥彦さんと江川麻理子さんで、ハードロック/ヘヴィメタル調の重厚かつ疾走感のあるサウンドがオープニングからゲームの終わりまで全開です! 後にリリースされる『ギターフリーク』や『ドラムマニア』でも本作の楽曲の一部がアレンジ収録されていて、やはり仕上がりのよさに自信があったんじゃないかと推測しています。

…で、どうして海外版のほうがイイのか? って話になるんですが、じつは国内版だと一部ステージがカットされていて、聞けない楽曲があるんですよ。

CDでは『コナミ アミューズメント サウンズ’93 秋』で聞けるんですが、ちょっとプレミアついちゃってますし、やっぱりゲームをプレイしながら直接聞きたいってのもありますよね。

そんなワケで、『メタモルフィックフォース』は海外版のほうがよりその素晴らしさを満喫できますよ…とゆーお話でした。

 

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