秋葉原BEEPの家庭用ゲーム担当のアキ山です。
ファミコンソフトで同じゲームなのにタイトルが違う、そんなソフトをご存じでしょうか?
今回は激レアタイトル「KUNG FU(クンフー)」が入荷しましたので紹介していきます!
「KUNG FU」とはどんなゲームなのか?
元は「スパルタンX」というアイレムから展開されていたアーケードゲームで、 ジャッキー・チェン主演のカンフー映画「スパルタンX」を題材としたアクションゲームです。その後、家庭用に移植されファミリーコンピュータでも発売されてます。4方向操作とパンチとキックの2ボタンの組み合わせで主人公を操り、 ザコ敵や各階のボスを倒しつつ先に進み、恋人を取り戻すといういたってシンプルな内容です。一般的に出回っているタイトルは「スパルタンX」なんですが、諸事情によりタイトルが変更されたものが「KUNG FU」なんです!
なぜタイトルが変わったのか?
名称変更の理由は諸説ありますが、版権が切れたことで再販時に問題があったとか、様々な憶測が流れています。実際にどのような理由なのか明確にはされていないようですね。
また、スパルタンXのカートリッジラベルには、【商標「スパルタンX」は、(株)ポニーの許諾により使用しています】の一文があります。
KUNG FUには上記の表記がないのは版権の問題だったのかな? と個人的には思います。
他のハードでも名前が変わっている!?
実はファミコン版だけでなく、1985年に発売されたMSX版でも名称が変更されていました。
その名も『聖拳アチョー』
パッケージには、ジャッキー・チェン氏によく似た人物が描かれていて、他ハードとは違い硬派な絵柄になっています。ちなみに、イラストですが『ウィザードリィ』でも有名な【末弥純 先生】が描いているんですよ!
アイレムのライセンスを取り販売しているのですが、こちらも諸事情で変更されたそうです。
タイトルもパッケージも違うので、本当にスパルタンXなの? と思われるかもしれませんがパッケージ裏のゲーム画面を見てみると完全にスパルタンXなんです。
同じゲームでも、ここまでタイトルが変わってしまうゲームは本当に珍しいですね。
「スパルタンX」は後に「ストリートファイター」「餓狼伝説」の開発を手掛けた西山隆志氏。
「スーパーマリオブラザーズ」「ゼルダの伝説」をプログラマーとして手掛けた中郷俊彦氏。
さらにサウンドエフェクトには「マリオシリーズ」「ゼルダの伝説シリーズ」の楽曲で知られる近藤浩治氏が携わり、 そこに惚れ込んだ宮本茂氏が任天堂でどうしても出したいとアイレムと交渉し、発売された作品です。そんなレジェンドクリエイターが制作しているという事も幻のゲームソフトと言われる所以なのかもしれませんね。
余談ですが、「スパルタンX」はファミコン以外では移植、配信はされてないんです。プレイしたい場合はファミコン本体を用意するしかありません…。もし、他ハードに移植されたら、タイトルが変わるかどうかも楽しみですね(笑)
BEEPでは国内の家庭用ゲームだけでなく、NESやSNESなどの海外ゲームソフトも幅広く買取強化しています。箱・説明書がないもの、状態が良くないものでも大募集中です。
ご自身のコレクションや、遊ばなくなったゲームソフト・本体等がありましたらBEEPにお持ち込みいただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。
詳細はこちらも合わせてご覧ください。