MSX版やX68000版以外も出てたのです…レトロPC版『グラディウス』のご紹介!

月に一度のお気楽雑談ブログ、ビッグダデー村田でございます。

先日PC-8801mkII_SR版の『グラディウス』を譲りいただきました。
『グラディウス』といえばシューティングゲーム好きには説明不要なほど有名なタイトル、しかしPC-8801mk_IISR版となると話は別、かなり珍しくBEEPでもあまり見かけません。
せっかくなので今回はレトロPC版『グラディウス』を世に出た順にご紹介をしてみたいと思います。
(海外PC版はソフトが用意できなかったので今回は割愛いたします、すいません)

このブログをご覧の方々にはほぼ説明不要だとは思いますが『グラディウス』とはなんぞや?という説明をざっくりと。

1985年にコナミから業務用シューティングゲームとして発売されました。

全7面を自機である「ビックバイパー」をパワーアップさせながら進んでいきます。

火山面やモアイ面等、変化にあふれたステージと東野美紀さんの作曲による素晴らしいBGMで多くのゲーマーを虜にしたのでした。

 

さて、PC用『グラディウス』第一弾は1986年7月に発売されたMSX版!

MSX_GRADIUS

MSX版の発売から約3ヶ月前にFC版が発売されております。
FC版も当時家で手軽に遊べる事を考えれば十分楽しめるデキだったとは思います。けれどもレーザーが短かったりビッグコアがあまり大きくなかったりと、ちょっと残念部分がありました。

しかし、MSX版はレーザーが長いです! ビッグコアもビッグです!!  オプションはFC板同様2個までしかつけられませんが。

MSX_GRADIUS_BIGCORE
レーザーは2段階パワーアップ形式になっており、一段階目でも結構長いですが二段階パワーアップさせるとアーケード版よりは短いもののかなり長くなり、使用していて非常に気持ちが良いです。

MSX_GRADIUS_LASER
威力自体は業務用のようにボタン押しっぱなしで敵殲滅という訳にはいかず、FC版みたいに連射した方が有利な場面も多かったです。

オリジナルステージとして「骨」のステージが追加されるというサービスっぷりも嬉しかったですね。

後年発売された『コナミゲームコレクション Vol.3』に海外名の『ネメシス』の名前で収録。

MSX_NEMESIS
こちらのバージョンは『スナッチャー』に付属のSCCカートリッッジを併用することによりBGMがSCCで再生されるようになります。
原曲の澄んだ音色とはまた違いますが、SCC用にアレンジされたBGMは感動物ですよ。

MSX版『グラディウス』シリーズは後年発売の『グラディウス2』以降独自のストーリー展開を進めるのでした。

この辺は以前のブログ(https://www.akihabara-beep.com/7357/)にて詳しくお話しております。

良ければ合わせてご覧くださいませ。

 

MSX版に続いて1986年12月発売されましたのは「PC-8801mkII_SR」版です。
(以下「PC88」と記載します)

PC88_GRADIUS
令和の今でこそPCはアクションゲームやシューティングゲームも機材さえ用意すればゲーム機より快適に遊べる状況となっておりますが、
80年代のPCは今に比べて圧倒的に非力でとてもアクションやシューティングゲームに向いているとは言い難い物でした。
そんな環境下で「PC88」でも動く『グラディウス』が発売された、という事に意義があったと個人的には思います、ええ。

PC88_GRADIUS_TITLE

内容としては、オプションはFC版やMSX版同様2個までです。しかし公式では無い物のオプションを4個(以上)装備できるパッチなども出回りました。
そして問題の「レーザー」…これが非常に癖がある仕様になっており、撃った直後はあまり長くありませんが、段々と長くなっていきます。

PC88_GRADIUS_LASER
一番長くなった状態でもあまり長くない上、レーザーの発射間隔も長めなので、レーザー使うぐらいならノーマルショットのまま進んだ方がラクだな、と思いながらプレイしていた物です。
スピードアップは業務用は5速までパワーアップ可能ですが、PC88版は3速までしかパワーアップできず、人によっては自機のスピードが遅く物足りなく感じる場合もあるかもしれません。

「X1」版もほぼ同時期に発売され、内容も概ね「PC88」版と同様になっています。マニュアルも共通です。

PC88/X1_GRADIUS_MANUAL

そしてついに1987年3月「X68000」版登場!

X68000_GRADIUS

シャープのパーソナルワークステーション「X68000」の標準添付品として世に出ました!
あの『グラディウス』を標準で付けてしまうなんてシャープさんはなんて太っ腹なのでしょう、とか当時本気で思いました。
逆に言うと、単品での店頭販売はありませんでした。しかし補修部品としてシャープさんから取り寄せは可能でした。

X68000_GRADIUS_TITLE

X68000版を雑誌で始めてみた時、画面もめちゃくちゃ綺麗、レーザーも長い。オプションも4つ装備できる、上下スクロールもあるetc…このレベルの『グラディウス』が家で好きなだけ遊べるようになるのかと感動しまくった物です。
もっとも、値段が値段だけに、X68000が村田家にやってきたのはX68000が世に出てから何年も後になってからでした。

X68000miniこと「X68000Z」にも『グラディウス』が標準添付されており、今(2024年10月)は比較的お手軽に遊べます。
ご興味のある方は「X68000Z」本体事どうぞ♪  名作と名高い『悪魔城ドラキュラ』のX68000Z版も一緒に購入すれば秋の夜長はこれで過ごせますよ(笑)
弊社通販でも「X68000Z」を販売しております。宜しければご利用くださいませ。
https://www.beep-shop.com/ec/products/detail/35832

さて、レトロPC用『グラディウス』3機種(+1機種)のご紹介はこれにて終了。
先程も書きましたが80年代のPCは非力(X68000やFMタウンズはある意味別格)で業務用の完全移植は夢また夢でした。
当時その辺は割り切って各機種ごとにアレンジ移植を楽しんでいました。それでも完全移植にはあこがれてましたね。
そして2024年の今、80年代の業務用ゲームの移植は携帯ゲーム機でもほぼ完全移植+αが当たり前。

それはそれで非常に嬉しい事ですが、そうなると昔のアレンジ移植が恋しくなるという、なかなかに贅沢な物です。

『パロディウス』のブログの時も書きましたが、2025年で『グラディウス』が世に出てから40周年となります。

理想は『グラディウスVI』の発表(というか復活)ですが、無理なら業務用、家庭用、PC用を網羅した全部入りの『グラディウス』の販売でも村田的にはOKです。

とりあえず、このまま音沙汰無しでの40周年にならないことを一人の『グラディウス』ファンとして願っています。

BEEPではアレンジ移植全盛期の頃のソフト&ハードから最新ソフト&ハードまで幅広く買取を行っております。

その他にも「ビックバイパー」のプラモデルやプライズ品やガチャガチャの景品等の立体物といったお品物の買い取りも行っております。

処分される前にBEEPにお持ちいただければ幸いです。

買取のご依頼

詳細はこちらも合わせてご覧ください。

BEEP秋葉原店HP
買い取りの流れについて

PAGE TOP

販売や在庫のお問合わせメールでの買取のお申込みはこちら