どうもお世話になっております。BEEP秋葉原店基板担当でございます。
今回は秋葉原店にて近日販売予定の「カプコン パワー システム チェンジャー(以後CPSチェンジャー)」についてご紹介したいと思います。
担当もあまり詳しくありませんので詳細は語れませんが…。
CPSチェンジャーはかつてカプコンが販売していた家庭用のゲーム機器です。家庭用向けにアレンジしたアーケードゲーム基板と音声や映像のコンバートとコントローラー入力を行う本体で構成されています。当時ファン向けのサービスとしてひっそりと販売されていたとのことであまり話題になることがなかったようですが、近年のレトロゲームブームによって再び注目されており、現存する個体は今や超高額なレアアイテムとして取引されています。
という事で早速実物を見ていただきましょう。その超レアアイテムの姿がこちらです!
このCPSチェンジャーの専用タイトルは広告では24タイトル発売の予定になっていたようなんですが、実際に発売したタイトルは半分にも満たなかったようです。今回販売するのはその中の2タイトルで「天地を喰らうII」と「ストリートファイターIIダッシュターボ」となります。
天地を喰らうIIの方はソフト(基板)単品ですが、ストII’ターボは基板の他にCPSチェンジャー本体とカプコン製のFC/SFC用コントローラー「カプコンパワースティックファイター」の3点がセットになったこちらの「トリプルセット」と呼ばれる商品となります。
「トリプルセット」の存在はチラシでは確認できるものの、近年はほとんどオークションなどにも登場していません。今回の商品はさらに専用の箱まで残っている貴重な状態となります。現在もこの箱まで持っている方はなかなかいらっしゃらないのではないでしょうか。
箱の中はこのようにぎっしりと機材が収まっています。
CPSチェンジャーの本体はこんな箱に収まっています。箱も経年を考えればかなりきれいな状態ですね。
箱の中がこちら。本体と専用のACアダプタ、それにマニュアル類もあります。
ACアダプタもカプコン製で5Vと12Vを同時に供給できる特殊な物が採用されています。
基板との接続は56ピンのコネクタですが、JAMMAとは仕様が異なるため業務用基板にそのまま接続して使用することは出来ません。
映像はコンポジットビデオの他、高画質なS端子入力に対応しています。音声はモノラル仕様です。
上面にはコントローラー接続ポートがあり、SFC用のコントローラーがそのまま使用できます。
専用ソフトは業務用の一部のタイトルで使用された外装ケースに収納されています。外観はほぼそのまんま後期のCPSダッシュの業務用基板と同じですが、業務用のストIIダッシュターボにはこの外装ケースは無いので専用のラベルも相まって特別な感じが素敵ですね。
CPSチェンジャー版は本体接続用の追加パーツやコネクタ面のロゴ入りカバーが装着されています。またCPSチェンジャー版は帯とインストが一体になったデザインの専用インストも用意されています。こちらはインストのみ純正品が付属します。(天地を喰らうIIには純正品ではなくコピーしたものが付属します)これもCPSチェンジャー専用なのでカプコンファンには嬉しいアイテムですね。
トリプルセットにはもう一つコントローラーとしてSFC用のカプコンパワースティックファイターも付属しています。
こちらは外箱にCPSチェンジャー用と判別できるようにCHと書かれたステッカーがありますが、それ以外は家庭用で販売された物と全く同じです。正直業務用のレバーとボタンに比べると操作感はイマイチですが、連射も装備していてFCでもSFCでも使えるので便利ですね。
もう一点はソフト単品の「天地を喰らうII」です。説明不要な名作ベルトスクロールアクションです。
これもアーケードとほぼ同じ仕様ですが、同じようにCPSチェンジャー専用に外装と一部の画面が変更されています。
こちらのソフトも外装はストII’ターボと同じです。天地を喰らうIIは業務用もほとんど同じ見た目のケースに入っていますが、CPSチェンジャー専用のものに変わっています。
ということで、動作確認のためすべて配線してビデオ出力で電源を入れてみました!
起動するとタイトル画面の前に注意文が出ますが、ここもCPSチェンジャー専用に変更されています。
また家庭用ソフトですのでコインの投入はなくフリープレイ専用でゲームを始められる他、メニューも専用のものに差し替えられています。
オリジナルの基板を流用して作られていますので当然ですがゲーム内容やプレイの感覚は業務用と同じで違和感はほとんどありません。まるでコントロールBOXでアーケード基板を動かしているようです。
という事でざっくりとご紹介しましたが、いかがでしょうか?
ハード的にはCPSチェンジャーの本体と専用ソフトで構成されていて、一見ファミコンやネオジオとよく似ていますがソフトがほとんどCPS基板のままでコンバート用の機材を追加しただけなので、やや取って付けたような雰囲気がありますね。
しかしながら家庭用に一部アレンジしているとはいえ、ほぼゲームセンターと同じ仕様のアーケードゲームを家庭のテレビで遊ぶことができる、という体験は当時ゲーセンのハードが最高峰だった時代においては最高の贅沢だったのではないでしょうか。
同じようなハードではSNKのネオジオが有名ですが、ネオジオはゲームセンター向けの最新タイトルがほぼ同時にリリースされて遊べるのに対して、CPSチェンジャーは少し前の名作タイトルを自宅で楽しもう、というアプローチでコアなファンに向けたコレクターズアイテムもしくはアーカイブ的な存在として販売していたようです。この辺の立ち位置になった経緯には当時の事情があるようで、あの岡本吉起氏ご本人がご自身のチャンネルで当時の経緯などを話してくれている動画もあります。他の動画も大変興味深いので未見のかたは是非チェックをおすすめします。
というわけでカプコンCPSチェンジャーのご紹介でした!
こちらの商品は近日販売予定です。販売前にはXでもポストしますので、そちらも是非フォローしてチェックして下さいね。
BEEP秋葉原店ではCPSチェンジャーのような超プレミアアイテムだけでなく、家庭用のゲームやアーケードゲーム、書籍や関連のアイテムなど、何でもまとめて買い取りしております。事前のお見積りも行っておりますので、買ったまま積んでたけど「これちょっとプレミア品かも?」と気になったけど価値のわからないアイテムなど、なんでもご相談下さい。長い間動かしていなかったり、故障していてもOK!お気軽にご相談下さい。
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実際の情報とは異なる場合がございますので参考程度にお読み下さい。